
2012年09月04日
二世帯同居のメリットは「相互の助け合い・交流」「万が一の時の安心」
インターネット調査(総数1,000人)で二世帯同居のメリットを聞いたところ、上位3項目は、
親世帯では「生活面で相互に助け合える」「孫の成長を間近に見る楽しみ」「万が一の時の安心」、
子世帯では「親の健康状態をすぐに把握できる」「育児の日常的サポート」「万が一の時に安心」
となった。
また、子世帯では「日常の生活費を少なくできる」「自分や家族の体調不良時のサポート」「家事の
日常的サポート」も、上位3項目と同程度に多く挙げられていることから、同社では、「親世帯・子世帯
ともに、相互の助け合いや万が一の場合の安心をメリットとして感じて」おり、特に「子世帯は親世帯
からの家事・育児の日常的サポートや、生活費や住宅購入費が抑えられるなどの経済的なメリットを
感じている」と見ている。
一方、デメリットについては、親世帯より子世帯のほうがデメリットを感じる割合が高い。
子世帯では「世帯間の価値観の違いによるストレス」「気が休まらない・気疲れ」「友人を家に呼びづらい」
が上位に挙げられている。
さらに同社は、デメリットを感じる割合は「特に、嫁姑の関係がある息子同居の妻においては顕著に高い」
と見ている。ただし、自分の親と同居する娘同居の妻では、「親世帯の干渉によるストレス」や「配偶者
への気遣いのストレス」が、他の同居スタイルよりも突出して高かった。
二世帯同居に対する満足度を聞いたところ、親世帯は子世帯よりも総じて満足度が高い結果となった(図1)。
特に、息子同居・娘同居の場合ともに、母親の満足度が高くなっている。
【図1:同居スタイル別に見た二世帯同居に対する満足度(総数1,000人)】

二世帯の関係が良好な空間・ストレスに感じる空間は、ともにリビング、玄関が上位に
郵送調査(総数121世帯)で、二世帯の関係が良好な空間とその理由を聞いたところ、
最も多かったのはリビング(19.6%)で、次いで玄関(12.5%)、ダイニング(9.6%)の順(図2)。
多かった理由としては、リビングでは「二世帯の交流ができる」「孫と交流ができる」、玄関では
「収納が充実している」「世帯別に空間を設けた」、ダイニングでは「二世帯の交流ができる」となった。
一方、ストレスを感じる空間とその理由を聞いたところ、最も多かったのは玄関(18.6%)で、次いで
リビング(10.5%)、浴室(8.9%)の順となっている。多かった理由は、玄関では「収納量が不足
している」「世帯別に空間を設けたかった」、リビングでは「収納量が不足している」、浴室では
「世帯別に空間を設けたかった」「入浴時の音が気になる」だった。
同社は、「関係が良好な理由、ストレスに感じる理由のどちらにも『収納』が挙がっており、収納問題
の解決は二世帯の住まいの快適性に大きく左右すると考えられる」と分析している。
さらに、二世帯同居における収納について聞いたところ、二世帯同居が原因で収納について
困っている空間は、玄関が59.3%と6割近くを占め、次いで洗面脱衣室(32.6%)、キッチン(24.4%)、
リビング(23.3%)、子ども部屋(22.1%)、和室(20.9%)、主寝室(18.6%)の順となった。
具体的な困りごとは、玄関では「二世帯分の収納量が足りない」(70.3%)、「片方の世帯が場所を
とり過ぎる」(23.4%)、「世帯間で使用範囲があいまい」(17.2%)、洗面脱衣室では「二世帯分の
収納量が足りない」(36.4%)、「両世帯のものが混在している」(20.5%)、「世帯間で使用範囲が
あいまい」(18.2%)、リビングでは「子どもや孫のもので散らかる、片付かない」(40.6%)、
「二世帯分の収納量が足りない」(28.1%)、「世帯間で使用範囲があいまい」(21.9%)が
挙げられている。
【図2:二世帯の関係が良好な空間・ストレスを感じている空間(総数121件)】

※パナホーム(株) 「二世帯住宅に関する生活者調査」より

Posted by 売りたい買いたいネット at 19:09│Comments(0)
│不動産のイロハ
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