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2012年06月15日

眠りは、1日の疲れを癒し、心身を休息させる大切な時間です。
その睡眠の質をよくすることは、健康を維持するにも等しいこと。
そこで今回は、安眠を促す寝室の色や光について考えてみたいと思います。

よく、「寝室にはブルー系がいい」などといいますが、淡い色調ならばまだしも、青らしい青は
その色が水の冷たさをイメージさせるので、寒さを感じさせてしまいます。
特に、トイレに行く頻度が高くなるお年寄りの部屋をこの色にしたなら、より寒々しい感じが
して逆効果。寝室に寒色を使うのは、季節や色の濃さなどを考えてからにしたいものです。

では、どんな色が安らかな眠りをいざなうかというと、それは、パステルピンクやパステルイエローのような
淡い色調です。前回も紹介しましたが、これらの色は体の筋力がゆるみ、心も開放されたときに、被験者の
方々の心にイメージされた色でした。
ですから、こうした穏やかな色調や暖色系などは、リラックスを目的とする部屋に積極的に使ってほしい色
なのです。






さらに、全体的にやや黄みを感じさせるウォームトーンは、(たとえば、たまご色やベージュ系、ピンクの場合は
サーモンピンク、緑色の場合は、やや黄色みを帯びた緑などは、)体の緊張を緩め、気持ちを穏やかにさせます。
つまり、ホワイト系でもまっ白ではなく、やや黄色みを感じさせるオフホワイトやベージュ系の方が、寝室の壁面や
天井などに使う色としては相応しいのです。







そういう意味では木材は、すべて赤みや黄みを帯びた色。
木の家が心身ともにリラックスするのは、触角や嗅覚に加えて、視覚的にも心地よさを伴うからなのです。
和の空間が落ち着くのも、畳も木も和紙の色も、みんな黄みを帯びたウォームトーン。
この自然の素材色に人々がほっとするというのは、そうした理由だからです。このような空間に白熱灯があると、
ウォームトーンの色調を強調することになり、より温もりが感じられるようになります。
寝室には、白熱灯の色の光が人々の気分を静め、体内リズムをとりもどすことにもなるのです。

そもそも白熱電球の光は、夕陽の色に関連づけられています。
それは1日の終わりに向けて、活力が緩んでいく体内リズムの流れにも沿い、この赤みの色が疲れを癒し、
気分を豊かにしてくれるのです。さらに白熱電球は陰りをつくります。この陰影が、物の存在感や質感を高めます。
壁装材でも、エンボスのある素材はより質感を高めますし、たとえツルっとした平滑な壁紙であっても、
空間に奥行きがあらわれます。
けれど現在、急速に切り替えられているLED照明では、このような陰影がでないのが残念です。
今後の光の開発に期待したいものですね。加えて、寝室は必ずしも天井を高くする必要はありません。
体を横にして眠る私たちにとっては、むしろ低めの天井の方が、包まれているような安心感があります。
家具を配置する時も、1,800mmのチェストではなく、1,500mm以下の背の低い家具の方が、目線に落ち着きますし
壁面に絵画などを飾る場合も、やや低めの位置で、水平方向に目が向くほうが安定感があります。

※(社)日本木造住宅産業協会機関誌「木芽」Vol.140より
  アメニティ&カラープランナー 葛西紀巳子さん寄稿


  


Posted by 売りたい買いたいネット at 12:56Comments(0)不動産のイロハ